カップテスト

昨夜、焙煎したボリビアのコーヒー豆。

前回焼いたときはわりと深めに焼いたので、

ねっとり濃厚な味が特徴となりました♪

 

今回は反対に浅めに焼いたので、アーモンドのような

香ばしい香りと、マイルドな味わいが特徴の

ストレートでもカフェオレでもお楽しみいただける

コーヒーとなりました。

 

実は押上猫庫では、そういったコーヒーの特徴に合わせて

注ぐカップも選んでいます。

これは焙煎後に必ず行なっていることでして、

いつもどおりに豆を挽いてドリップした1杯のコーヒーにつき

3つのカップで味を試しています。

 

浅めの焙煎なのでこういうカップでも合うかな~?と

最初に選んだのは、戸隠の陶芸家 小山智徳さん作

織部焼のお茶碗ですが、これは微妙でした(^^;)

続いて、陶芸家 吉野靖義さん作 唐津焼のお茶碗でも

試しましたが、これも微妙でした(^◇^;)

先ほどのお茶碗とは厚みや質感が違うはずなのですが

口径が広いことで、味の特徴が出すぎてしまったようです。

最後。。。味的に落ち着いたのが、

コーヒーをご注文のお客さまにお出しする機会の多い

信楽焼のお茶碗。(作者不明)

こちらは結構、万能なカップなんです。

というのも...厚みがあるので持った時に熱さを感じにくいし、

口のところがちょっぴり外側に反っているので

味が単調にならずに済むという利点があります♪

 

特徴を感じなくて良い飲み物ならば、コーヒーチェーン店に

多い筒型のマグカップで充分OKだそうですが、

コーヒーや紅茶など味の複雑さを表現したい飲み物の場合、カップ選びは重要になってきます。

 

長くなってしまったので今回はこのへんにしておきますが。。。

押上猫庫では特徴に合ったカップ選びをする他、総合的イメージで選んだりもしています。

3Dニャートなら、抹茶はこの器だと色が映えそうだな...etc.

 

「器は料理の着物である」との名言が大昔からあるくらいなので、飲み物が映えるようなカップ選びを心掛けています(^-^)

ご来店の際は、こうした「器」にもご注目いただけるとたいへん嬉しいです☆

質感や手ざわり・口にあてた時のあたたかみなどなど。。。

巷に溢れる大量生産品とはちがう何かを感じていただけましたら、

こんなに嬉しいことはありません。